トマトとかが好きです

野菜のなかで。

もっと気軽に漫画を読めるような人間になりたい私と劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦

 

 

最近嬉しかったこと第1位は、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が観れたこと。

 

私は5年間ハイキュー!!22巻以降が読めなかった。音駒高校3年リベロの夜久衛輔の怪我による予選大会離脱に耐えられなかったからだ。

忘れもしない小学6年生の春、ラウンドワンの読書コーナー、彼はコートを後にした。たしかに、見せ場はそれまでのどのシーンよりも多かった。本誌ではA4サイズの見開きを使って、彼の男前さ溢れる堂々たる言葉による鼓舞が描かれた。壮観だった。破るところだった。しかし、ケツの青い私は、それが「上げて落とす」の「上げ」だと気づくことは無かった。

「こんな夜久さんの顔なんて見たくない」

「音駒の春高はここで終わり?」

「もし勝ったとして、これからきっと烏野との対決があるのに、そこに夜久さんはいないのでは?」

「私の春高はここでおしまいにした方が、幸せでいられる?」

 

もっと軽い気持ちで漫画読んだらいいんじゃないかな?

 

あの頃の私にそう伝えたい。さっさと次の話読めばどうなるか分かるのに。

しかも、本当にそのあと1話も読まなかったよね。グッズも買わなかったよね。でもちょっと将来何になってるかくらいは見ちゃったよね、夜久さんが既婚者かどうか確認するために。

しかもしかも、乙女ゲームに手を出しても同じ中の人のキャラだけは攻略ルート行けなかったよね。キモイどころか無様すぎるね。

 

 

来たる2024年、私は焦った。

 

 

「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」が公開されると知ったからだ。私はハイキュー!!と別々の道を歩むと決めたあの日から、全くの情報をカットしていたのだが、のきなみ友人がハイキュー好きでその話題から目をそらすことは出来なかった。バイト先でもそのPVは流されるし、あろうことかそのタイミングに合わせてハイキューグッズの品出しを頼まれ、いよいよ生きづらさを感じてきた。

その反面、ハイキュー!!との因縁を断ち切るいい機会なのではないか?とも思った。

 

もう一度言う。

 

もっと軽い気持ちで漫画読んだら?

 

すごい勢いで時を進めた。読むと決めてから、すぐに友人が実家から22巻以降の全巻を持ってきてくれた(これがオタクの変人速攻、なんつって)。友人Aには感謝しかない。

 

夜久さんがいなくても音駒は粘り勝ったし、夜久さんの育てた1年生はちゃんと勝つためにいた。私のあの時の全てはことごとく杞憂だった。夜久さんは悔しい気持ちをズルズル引きづらなかったし、音駒は勝って春高本戦に行った。夜久さんは怪我も普通に治して、春高のスタメンをきっていた。単純に考えて、骨折でもないんだから春高本戦までに治るに決まっている。一日に1巻ずつしか読めなかったけれど(感情移入しすぎて頭痛を伴った)、劇場版の内容も全て読んだ。

 

 

 

観た。

良かった。

すごく良かった。

でも2回は無理かも。初回の感動は二度と味わえないから。

VR研磨最高。あと一点の時間に臨場感を与えて、その必死さや熱意、集中力をこちら側に体験させてくれてありがとう。これ全編欲しいです。(あと試合中の選手チッケムも)

最後、夜久さんが握手をスクリーンに向けて求めてきたので、私も(心の中で)烏養元監督と同じように手を前方に差し出していた。

隣に座っていた少年が5歳ぐらいだった。この子が生まれてこの映画を見るまで、私はハイキュー!!を読んでいなかったと考えると、非常に情けなくなった。

 

 

もっと軽い気持ちで漫画を読める人間だったら良かったのにね。

 

 

そう思いながらアニメイトに向かった。

狙うものは、ただひとつ________

 

P.S  33.5巻のさ、2024年の音駒3年見た?みんな左手見えないの。言いたいことわかる?みんな既婚者か分からないの。夢は終わらないね!